思考の枠組み・常識を乗り越える方法 ~U理論で転換期を乗りこなす~
「こうしなければいけない」「~~するべきだ」みたいな感覚ってみなさん少なからず持っていると思いますが、日々の暮らしでどれぐらい影響を受けているでしょうか?
ほとんど受けていないと思う人、受けていないと思っているが無意識で影響を受けている人、かなり受けていると思っている人などいらっしゃるかと思います。
そういう常識を判断基準にするのって、めちゃくちゃもったいないと思います。
これからは時代の転換期で、これまでの常識は通用しません。
例えば、GDPを追い求め、化石燃料に依存する持続不可能な暮らしは続きません。
戦後の経済成長から続いている、大卒で就職し、結婚してからマイホームを購入して老後はゆったり暮らすみたいな規範も根強くありますが、ここら辺も変わってくると思います。
こんな転換期で大切なのは、どう自分自身の意思(Will)を持ち続けるかです。
既存の枠組み・常識にとらわれず、自身の内なる声を聞いて選択することが重要だと思います。
前置きが長くなりましたが、greenz主催の「ソーシャルなキャリアの歩み方クラス(ほしい未来を言語化する編)」に参加してきました。
常識を乗り越えて意思(Will)を持つことの大切さ、常識にとらわれている自分自身の見つめ方を考える良い機会でした!
【Will(意思)を普段どれだけ意識していますか?】
コミュニケーションには2種類があります。
◆Willのコミュニケーション
自分の志、夢、やりたいことについてのコミュニケーション
◆Confirmationのコミュニケーション
情報処理や確認のためのコミュニケーション
普段のコミュニケーションで、9割方がConfirmationのコミュニケーションになっているのではないでしょうか。
日常的にWill(志、やりたいこと)を伝え、ありのままの自分でコミュニケーションする機会が少ない気がします。
これは日々の選択にも影響しています。
意思決定するときに
◆真のゴール(自身のWillを達成する)
◆承認のゴール(常識や規範に従い、周りの評価を得る)
どちらを目指して意思決定することが多いですか?
多くの場合、「承認のゴール」を目指しがちになっているのではないでしょうか。そのつもりがなくても、無意識のうちに「承認のゴール」に向かっているということもあります。
「僕は規範守っているのに・・・!!」
意識的・無意識的にしろ、Willを二の次にして常識や規範に従うのは窮屈ですよね。けど実際、日常では常識を守ることが正解とされ、考える間もなく常識に従って意思決定することも多いです。結果として、「我慢の連鎖」が起きがちになり、Willを大切にできないままになるということもよくあります。
いまは社会の転換期なのに、従来の枠組みや常識を重視するのはナンセンスだと思います。
どうすればWillを知り、大切にできるのでしょうか。
【「不安」「恐れ」から思考の枠組みを知る】
質問ですが、みなさんの
◆日常でつい我慢してしまうこと
◆「不安」「恐れ」があり、意思決定に強く影響すること
◆「ふつうは」「常識的に」という考えをつい優先してしまうこと
はなにでしょうか?
この質問は普段我慢していること、そこからくる「不安」「恐れ」を知ることで、自分が作っている常識・枠組みを知るのに役立ちます。
僕の場合、数か月後退職してフリーターになる期間があるのですが、フリーターになるのはかなり不安です。僕の常識からすると、フリーターは定職がないプー太郎みたいなイメージがあるからです。
この場合、不安なのは世間の目と生計をどう立てていこうか、明確ではないところだと考えています。
【自分をとらえている枠組みを乗り越えるU理論】
U理論とは本当にざっくり書くと、なんで自分の中にこんなことが起きているんだろうということを理解し、従来の枠組みを超えるための考え方です。
詳細はこちらへどうぞ
Willを明確にするには、 自分の不安・恐れの正体を知り、自分がどんな枠組みの中にいるかを知ることから始まります。
順序としては以下で進めることで、真のゴール(自身のWillを達成する)に進むことができます。
◆意思(Will)の源にたどり着く
◆意思(Will)の言語化
◆意思(Will)を伝える
フィルタリングを保留して、内なる声を聞くことが大切です。
ただ、
◆日常でつい我慢してしまうこと
◆「不安」「恐れ」があり、意思決定に強く影響すること
◆「ふつうは」「常識的に」という考えをつい優先してしまうこと
の深掘りは一人でやると気分が落ち込んだり、辛くなるかもしれないので、
ペアインタビューなどで聞きあうのがいいかと思います。
greenzでは「ソーシャルキャリア」以外にもいろいろな講座が開かれています。
「持続可能」「コミュニティ」に興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。